草津月 2020
梅雨が明けたと思ったら、覚悟していたとはいえ暑すぎる夏2020ですね。
ただでさえコロナ自粛で引き籠り属性が強化されている今日この頃、そこに酷暑が加われば引き籠りレベルはカンストです。
そんな訳で、夏季休暇中も出かける気力が全く湧かずに引き籠っていたのですが、何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し、ということで、少しは出かけねばと気力を奮い起こして出かけました。
行き先は、お世話になりまくりの大船フラワーセンターで、夜間開園イベントでライトアップに行ってきました。
滞在時間は夕方からまったりと日暮れを待つスタイルで、3時間ほど。
元気なのはセミだけなのでは……と思わせるほどのセミ大合唱のなか、まずは百日紅を見に行きました。
百日紅というと赤のイメージが私は強いのですが、全然そんなこともなく花色は実に豊富。
特にフラワーセンターではサルスベリ園という一角があって、色々な花色を楽しめます。
桃色が鮮やかだったのはセミノールという品種。
暑さでグンナリしている所に、パッと目に鮮やかで元気な花色が入ってくると元気になれるような気がしないでもないですね。
淡い桃色が混じった白、というのでしょうか。
百日紅のふわふわした感じが、さらに軽やかで華やかに見えた品種は、花畑5というもの。
花畑1~4は一体……と気になりましたが、探すほどの元気ゲージは残っておらず、休憩タイムに入りました。
ミンミン、ミンミンと降る様な蝉時雨のなかペットボトルのお茶を煽りまして、汗でグッダリなマスクを取り換えて(準備万端)、もう少し散策です。
百日紅も夏に強い花ですが、やはり夏と言えば向日葵!
花が大きいという印象がある向日葵ですが、昨今は小さい感じの品種も増えているのですね。
これくらいの大きさだと、元気溌剌感の強い向日葵も可愛らしいという感じがしてきます。
フラワーセンターに行ったのは下旬でしたので、もう蓮は終わりかけでほんの少し咲いている程度だったのですが、吃驚したのが藤が咲いていたことです。
もう実が出来ている頃だというのに、チラリホラリと咲いている様が名残の花といった風情でした。
この辺りでツクツクホーシの声に背を押されるように二度目の休憩タイム。
日没を待つ感じで長めの休憩タイムのつもりだったのでテラスハウスへ行きましたら、なんとローズ梅酒なるものを発見。
同じバラ科だから相性は良いのかな? と思いつつ注文してみました。
ほんのりの薔薇香と梅の味わい、なかなか美味でした。
と、聞し召して真っ赤……にはならないですが、ふわりと良い気分になった辺りでライトアップが始まりました。
ここまでくるとジーワジーワという声も遠く、代わりにご家族連れの歓声が賑やかになってきてました。
入って直ぐの広場に置かれた蓮のライトは、前はなかったような気がします。
爪紅っぽい感じで綺麗でした。
そして他にも前はなかったなというライトアップがありました。
水面に沢山の花を敷き詰めた鉢のライトです。
日暮れ前に見た時は涼感を得るための置物かと思っていたのですが、ライトアップと知って吃驚しました。
夜間開園なので、目玉としては夜にしか咲かない花となるのでしょうが、一番みたいなと思った月下美人は咲いておらず……。
まぁ、そう都合良く咲いている時に出会えるわけではないということで、こちらは機会を粘り強く待つ感じです。
咲いていたといえば、月見草も咲いていたのですが写真はちょっとお見送りしまして。
最後の締めの写真はウツボカズラのライトアップです。
温室の最後が食虫植物展でして、ちょっとここのライトアップだけ迫力が違ったので思わず撮ってしまいました(ライトの色は違う色でも良かったのではないか疑惑)。
そんな感じでライトアップも堪能して帰途に着いたのですが、帰り際の入り口の行列を見て驚きました、(フラワーセンターでは)見たことない長さ。
蓮の早朝開園でもあんなに列は出来てなかったような気がしていたので、余計に驚いてしまったのですが……やはり早朝よりは来易いんでしょうか。
行列の検温に走っている職員さんを見つつ、コロナの収束を願った帰り道でした。